素直さという資質(介護現場で働く上で、必用不可欠な資質について)
- Ume
- 3 日前
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福岡で介護事業を立ち上げて8年が経ち、最近になって気がついたことがある。優秀な人材、めきめきと伸びる人材、おのずと上に上がっていく人間の資質についてだ。
これまで「優秀」な職員は沢山出会ってきた。
利用者の思いに寄り添い、心のこもったケアをする介護職員。
的確な状況判断で素早い対応が出来る看護職員
処理能力が高くエラーの少ない事務職員。
本当に様々な優秀な職員がいた。
だが、会社が日々変化し・成長を遂げている会社が、もっとも必要とする優秀な職員の資質が何かと考えた時、それは「素直さ」である。
勘違いしないでほしいのは「素直」🟰「会社に従順」(会社に従う人間)ということではない。
「素直」とは
変化を受け入れる柔軟性。
自身の過ちや失敗を潔く受け入れ、認め、学ぼうとする心。
自身が無知であることを認め、例え部下が相手でも教えを請う事が出来る姿勢。
謙虚に人の話を聞き、あらゆることを吸収しようとする姿勢、である。
何を隠そう、少し前までこの「素直」な心を忘れかけていたのはまさに私だった。しかし、ここ最近、多くの素晴らしい経営者の方々と知り合い、この「素直」の大切さを思い出させてもらった。彼等は第一線で活躍しながらも、驚くほど柔軟性富み、信頼する部下の声に耳を傾け、自分自身の過ちを認め、それを改める心を持っていた。そして、そんな「素直」である彼等を、多くの部下が慕い尊敬しており何より、そんな経営者の会社は、間違いなく伸びていた。
「見習わねばならないな…」そう思い、去年から私自身「素直」であることを心がけようと決意した。が、そうなると面白いもので、関わる職員一人一人の「素直さ」も気になりだした。
会社が変化しようとする姿勢に、柔軟に対応する職員と、批判だけする職員。
ミスや失敗した時、それを認める職員と、認めず他責に、話をすり替え責任逃れしようとする職員。
謙虚に人の話を聞く職員と、他人の話にかぶせて自分の話ばかりする職員。
知らないことうぃ認め教えを請う職員と、知った風を装い学ぶ姿勢を見せない職員。
この1年で、改めて「素直」であることが、いかに難しいのかよく分かった。
では、「素直」であることと、そうでないことには、実際どのような差が生まれるのか。
私なりに考えると、大きく三つある。
一つ目は、成長速度である。
素直な人は、修正が早い。
指摘を受けたときに、まず受け止めることができる。
自分に足りないものを認め、次の行動に変えることができる。
だから、同じ失敗をしても、そこからの回復が早い。
一度つまずいても、次には少し形を変えてくる。
この「少し形を変えてくる力」が、実は非常に大事である。
反対に、素直でない人は、能力があっても成長が止まりやすい。
指摘を受けた瞬間に、防御が先に立つ。
「でも」「だって」「私はそういうつもりではなかった」が先に出る。
もちろん、言い分があることも分かる。
人間なので、悔しさもあるし、納得できないこともある。
ただ、そこで毎回自分を守ることに力を使ってしまうと、本来使うべきエネルギーが「改善」ではなく「弁明」に流れてしまう。
これは非常にもったいない。
仕事において、本当に差がつくのは、失敗しないことではない。
失敗したあとに、どれだけ早く修正できるかである。
素直な人は、この修正力が高い。
二つ目は、信頼の積み上がり方である。
素直な人は、周囲から信頼されやすい。
なぜなら、間違えたときにごまかさないからである。
分からないときに、分からないと言えるからである。
助けが必要なときに、助けてくださいと言えるからである。
これは、簡単なようで簡単ではない。
特に、経験年数が長くなったり、役職がついたりすると、「分かりません」と言うことが難しくなる。
しかし、分からないことを分からないと言える人は、結果として周囲を安心させる。
逆に、知らないことを知っているように見せる人は、一時的には格好がつくかもしれない。
しかし、現場では必ずほころびが出る。
介護や看護の現場において、このほころびは軽くない。
判断の遅れ、連携ミス、報告のズレは、利用者様の安心に直結する。
だからこそ、素直さは単なる性格の良さではない。
安全な現場をつくるための、重要な資質である。
三つ目は、周囲への影響力である。
素直な人が一人いると、チームの空気は良くなる。
ミスを認める人がいると、他の人も報告しやすくなる。
分からないことを聞ける人がいると、周囲も質問しやすくなる。
人の意見を受け止める人がいると、会議や申し送りの質も変わる。
つまり、素直さは本人だけの能力ではなく、周囲に伝染する文化でもある。
反対に、素直でない姿勢もまた、周囲に伝染する。
指摘されるたびに不機嫌になる。
ミスのたびに他責にする。
人の話を遮って、自分の正しさを主張する。
こうした態度が続くと、周囲はだんだん本音を言わなくなる。
報告も相談も遅くなる。
結果として、問題が小さいうちに見つからなくなる。
組織にとって怖いのは、ミスそのものではない。
ミスが隠れることである。
そして、ミスが隠れる組織には、たいてい「言いづらさ」がある。
その言いづらさを生むのは、制度だけではない。
日々の態度である。
だから、私はあらためて思う。
素直さとは、個人の美徳ではなく、組織のインフラである。
道路や電気や水道のように、普段は目立たない。
しかし、それがなければ物事はうまく流れない。
会社が成長するということは、変化が増えるということである。
新しい施設ができる。
新しい職員が入る。
新しい仕組みが始まる。
昨日までのやり方が、今日から少し変わる。
そのたびに、すべてを拒否していたら、会社は前に進めない。
もちろん、変化に対して意見を言うことは大切である。
むしろ、現場の意見は必要だ。
ただし、意見と批判は違う。
より良くするために出すのが意見である。
変わらない理由を探すだけなら、それは批判に近い。
会社にとって必要なのは、何でも黙って受け入れる人ではない。
考えながら受け止め、必要なことは意見し、決まったことには責任を持って取り組める人である。
これが、私の考える「素直な人材」である。
素直な人は、伸びる。
素直な人は、信頼される。
素直な人は、周囲を良くする。
だから、会社が成長していく過程において、素直さは何より大切な資質なのだと思う。
もちろん、これは職員だけに求めるものではない。
私自身も、経営者として素直でなければならない。
現場の声を聞き、
利用者様、ご家族様の声を聞き、
職員の違和感や提案に耳を傾ける。
間違っていたら認める。
必要なら改める。
これができなくなった瞬間、会社は少しずつ硬くなる。
そして硬くなった組織は、変化に弱くなる。
変化に弱い組織は、いずれ現場を苦しめる。
だからこそ、あったかいごは、「素直な企業」を目指したい。
もし私が頭でっかちになり、周りが見えず、頑なになっていたら。
そのときは、そっと耳打ちしてほしい。
「すなお」
その三文字を。
大声で言われると少し傷つくので、できればそっとお願いしたい。
現在、あったかいごは、大野城市、城南区東油山、南区弥永、春日原南で有料老人ホームを運営中。
また、訪問介護事業所、訪問看護事業所も運営しており、2026年9月、福岡県糟屋郡須恵で開設予定の新施設の準備中。
福岡で今もっとも勢いのある介護系企業の一つで、是非未来ある介護士の皆様、看護師の皆様からのご応募をお待ちしている。
また、入居施設をお探しの皆様、ご家族様からのお問い合わせもお待ちしている。
株式会社あったかいご
代表取締役 梅野 貴裕



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