たった5人の、最強だった夜。
- Ume
- 7月7日
- 読了時間: 3分
── 創業メンバーとの懇親会にて
先日、創業メンバーを集めて、ささやかな懇親会を開いた。
本当に最初の、施設を一緒に立ち上げ、今も働き続けてくれている仲間たちとの再会だった。
参加したのは、私を含めてたったの5人。
「5人って、少なっ!」と思われるかもしれないが、それが“はじまり”だった。
そう、今でこそ社員数が増え、施設も複数になったが、始まりはこのメンバーだけだったのだ。
肉を焼きながら、他愛もない話をしていたつもりが、
気づけば、あの頃の話に引き込まれていた。
「夜勤の連続で、もはや施設に住んでたよね」
「利用者さんの不穏が落ち着くまで散歩してたよね」
「レクをみんなで本気で考えてやってたよね!!」
笑いながら話していたのに、
ふと、涙がこぼれた。
あの頃の景色が、全部色鮮やかに蘇ってきたからだ。
あの頃は、何もなかった。
マニュアルもルールも、高機能な記録システムも、何もない。
あったのは、「この場所を良くしたい」という仲間の熱意。
笑い合って、ぶつかって、泣いて、
でも翌朝には何事もなかったように朝礼が始まり、
また一日“ご利用者の笑顔”に向かって、みんなで走っていた。
今、会社は新たなフェーズに進もうとしている。
組織が大きくなり、役割も分かれ、意思決定も慎重になる。
あの頃のように、
「ノリと勢い」と「3秒で決める会議」は減ったかもしれない。
そして、私自身も今はもう現場に出ることがほとんどなく、
職員と冗談を言い合って大笑いし、
仕事終わりの疲れた体で仲間と呑みに行く――
そんな瞬間はなくなった。
だが、
忘れていない…。
彼らはきっと、たくさんの変化に戸惑ったと思う。
新しい制度、新しい人、新しいルール。
きっと、心のどこかで「なんか、変わったよね」、そう思ったこともあったと思う。
それでも、この会社に付き合ってくれている仲間達。
個人的な事情も、家族のことも、自分の人生も抱えながら、
今もこの会社にいてくれている。
それが、本当に奇跡みたいにありがたいのだ。
懇親会の帰り道、ふと思った。
「この人たちと、よくあんな無茶を乗り越えたなぁ」
そして、
「この人たちがいたから、今があるんだ」
そう強く、しみじみと感じた夜だった。
正直、今の自分は、あの頃ほど一緒に笑えていない。
だが、心の距離は、あの頃から変わってない。
だからこそみんなに伝えたい。
本当に、毎日ありがとう。
そして、これからも共に、まだ見ぬ未来へと進んでいこう。
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